
複数案件を同時に進めていると、どの案件に何時間使ったか分からなくなりがちです。納期は守れていても、修正や連絡を含めると想定工数を大きく超え、利益が残っていないこともあります。
案件別の時間管理では、カレンダーに予定を入れるだけでなく、案件名、工程、請求区分を同じルールで記録することが重要です。この記事では、Googleカレンダーとコトミルを使い、複数案件の工数と時間配分を見える化する方法を解説します。
案件別に時間を管理する理由
- 案件ごとの見積工数と実績工数を比較できる
- 特定の案件がほかの納期を圧迫していないか分かる
- 修正、会議、連絡など見落としやすい時間を把握できる
- 次回の見積もりや単価交渉に実績を使える
- 請求対象外の負担を含めて収益性を判断できる
同じ売上10万円の案件でも、20時間で完了した案件と50時間かかった案件では、次に取るべき対応が異なります。売上と時間を案件単位で結び付けることで、受注判断の基準を作れます。
予定名を「案件 | 工程 | 内容」で統一する
Googleカレンダーの予定名は、案件を先頭にして表記を固定します。
- 案件A | 設計 | 画面構成
- 案件A | 制作 | トップページ
- 案件A | 会議 | 週次定例
- 案件B | 執筆 | 記事3本
- 案件B | 修正 | 初稿フィードバック
「A社」「顧客A」「案件A」のように表記が揺れると正しくまとめにくくなります。クライアント内に複数案件がある場合は、クライアント | 案件 | 工程の3段階にすると、クライアント単位でも案件単位でも確認できます。
予定ではなく実績時間へ直す
作業終了後、カレンダーを実際の開始・終了時刻へ修正します。予定が2時間でも、実際に3時間かかったなら3時間を残します。予定外の問い合わせ、調査、修正も案件名を付けて追加します。
複数案件を連続して進めた場合は、一つの「作業」予定にまとめず案件ごとに分けます。5分単位の正確さより、案件をまたいだ時間を混ぜないことの方が重要です。
請求対象と非請求時間を分ける
成果物の制作時間だけでなく、提案、見積もり、連絡、請求、学習なども仕事の一部です。次のように区分を加えると、案件の本当の負担を確認できます。
- 案件A | 請求 | 制作
- 案件A | 請求 | 会議
- 案件A | 非請求 | 追加調査
- 共通 | 非請求 | 営業
非請求時間が多い場合は、見積もり項目への追加、打ち合わせ回数の調整、修正範囲の明文化などを検討できます。